アロマ香水 趣味・雑多Blog

好きなものについて好きなときに書くブログ

ウエスト・エンド殺人事件(See How They Run) 感想&ちょっとした情報

楽しみにしててやっと観ることができた…!

ここから先ネタバレありの感想を綴ります✒ ↓↓

 

エスト・エンド殺人事件感想

ウエスト・エンド殺人事件

 

殺人ミステリーだけど全体的に楽しい雰囲気の映画でした👍アガサ・クリスティを交えた古典的なミステリーのスタイル。

50年代ロンドンの街並みやその時代を表す衣装などが見ていてやっぱり好きだなぁと思った。独特のカメラワークとかコメディタッチな登場人物の掛け合い、音楽などからウェス・アンダーソンを思い起こさせられる👀

対照的なタイプのストッパード警部(サム・ロックウェル)とストーカー巡査(シアーシャ・ローナン)のバディはなんだかかわいかったです。この二人の続きの話が見てみたい~

 

話は第一の被害者レオ・コペルニク(エイドリアン・ブロディ)のナレーションから始まる。そのナレーションが最初からこの作品がフーダニットにも関わらずフーダニットのミステリーを二流だと言い捨ててるところが面白い。映画監督のレオは傲慢でイギリス文化を見下していて数々のトラブルを起こしており敵も多く、誰もに動機があり容疑者になりうる。次から次へと出てくるレオの悪行笑 ここまで恨まれてる人物もなかなかいない😂それを調査していくストッパードとストーカーだったけど次第に疑惑の目は思わぬところに向いていって…

二人目の犠牲者、そしてラストに明かされるまさかの犯人…最後のステージがアガサ・クリスティの館でアガサ・クリスティを出しちゃうのがびっくり。緊迫した状況の中でもどこか面白おかしくて最後までコメディ感満載だった。殺人事件の結末が殺されたレオが描いたまんまになっているのが面白い👏

アガサ・クリスティの「ねずみとり」が大きく絡んだストーリー展開だったので話を知ってたらより楽しめそう。

 

ウエスト・エンド殺人事件

暗い過去を抱えていて酒浸りのストッパードは一見頼れなさそうでいてストーカーに助言したりいざという時にはやれる男。熱心すぎる新人のストーカーは早とちりしたりやる気が空回りしたりでこの二人のやり取りは見てて楽しい。ストーカーの熱意がストッパードに影響を与えてもいていいバディだと思いました🥰

ウエスト・エンド殺人事件

レオ・コペルニクはこれでもかっていうくらいのどうしようもない男。女好きで脅迫はするわ、揉め事を起こすわ…問題だらけだけどどこか憎めないかんじ笑 いいキャラしてた!

ウエスト・エンド殺人事件

気取った脚本家マーヴィン・コッカー=ノリス(デヴィッド・オイェロウォ)もなんかコミカルでどこか笑える人物。まさか第二の被害者になってしまうとは…

ウエスト・エンド殺人事件

プライドの高い興行主ペトゥラ(ルース・ウィルソン)、人気俳優リチャード・アッテンボロー(ハリス・ディキンソン)、浮気してる有名映画プロデューサージョン・ウルフ(リース・シェアスミス)…みんないいキャラをしてるからそれぞれのストーリーをもっと見てみたいかんじがあったなぁ。

ウエスト・エンド殺人事件

俳優のリチャード・アッテンボローやその妻で女優のシーラ、プロデューサーのジョン・ウルフに妻のエドナ、秘書のアン、みんな実在の人物で実際にあった出来事も交えてあるのはただ観ているだけでは分からないけど知って観ると興味深かった。

 

サム・ロックウェルは厭世的な警部の雰囲気がよく似合ってたな。イギリス訛りで喋っていてアメリカ人だけどイギリス人のかんじが出てた。やたら出てきた下着姿に笑ってしまった。

シアーシャ・ローナンのキャラもはまってた!コメディ演技も良かったです。かわいらしい役だった。意外とお母さんなんだなぁ。

エイドリアンは嫌な奴をいい演じ方しててすごい好き。楽しそうに演じてるのが伝わってくる!こういう役もぴったりでキャラとして良かった。口ひげ似合うよね…

ウエスト・エンド殺人事件

 

 

ちょっとした情報

  • 本作で舞台上演していた「ねずみとり」(The Mousetrap)は実際にウエスト・エンドで上演され続けて、1952年の初演以来世界でもっとも長い連続上演をしていた演劇として知られています。2020年の3月にコロナの流行で中断するまで続いていたよう。そのためアガサ・クリスティが出していた条件の最初の興行が終わって半年以降に映画化してもOKというのは実現しなかったみたいです。本当にあった条件だったとは!

 

  • 作中に登場した劇場は様々な場所を使って撮影し合成したもの。外装は現在も「ねずみとり」が上映されているセント・マーティンズ劇場。他にはドミニオン劇場など。コロナ禍でロックダウン中というのを上手く使って有名劇場や有名ホテル(サヴォイホテル)で撮影が出来たようです。

 

  • 原題のSee How They Runは「ねずみとり」に出てくるマザーグースの「三匹の盲目ねずみ」の歌詞の一節。