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ウェスワールド全開!「フレンチ・ディスパッチ」語り

ウェス・アンダーソン監督第10作「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」

インスタで感想投稿したけど全然語りきれてないのでここで吐き出したい💪

フレンチ・ディスパッチのポスター

 

とにかくウェス監督がやりたいことを詰め込んだウェスワールド全開の映画。監督のこだわりが映像の一つ一つに凝縮されてて目が足りない👀何回か観てからこそこの映画の本当の面白さが分かると思う。その世界観にどっぷりと浸かりたい人におすすめ👍

 

フレンチ・ディスパッチの登場人物

出版社がまずオシャレ。個性の強い記者たちの集う黄色が基調の編集長室、細かい小道具に資料の数々…どこを見ても楽しい画面✨出版社のメインカラーは黄色だけど記者たちの部屋はまた違ったそれぞれのテーマがあってそれも面白い。

フレンチ・ディスパッチのオーウェン・ウィルソン

まずはエルブサン・サゼラック(オーウェン・ウィルソン)の自転車での街のレポート。1カット1カットの情報量が多すぎて止めて観たい!ってなる。アンニュイっていう街の名前からして良い😃

 

story1 確固たる名作

フレンチ・ディスパッチのベニチオ・デル・トロとエイドリアン・ブロディ

贔屓目なしにしても私の一番のお気に入りのストーリー。登場人物全員のキャラクターが役者にはまってて最高だった。芸術性に富んだ天才囚人画家モーゼス・ローゼンターラー(ベニチオ・デル・トロ)、欲深な美術商ジュリアン・カダージオ(エイドリアン・ブロディ)、モーゼスのミューズの看守シモーヌ(レア・セドゥ)…それを記者ベレンセン(ティルダ・スウィントン)が紹介するような形で話が展開されるのが好き🤗舞台が刑務所っていうのがもう面白い。モーゼスとシモーヌの不思議な関係性がいいよね。意志が強固なモーゼスと絶対に絵を物にしたくて振り回されるカダージオのやり取りが面白かった。展覧会の喧嘩騒ぎは笑った🤣ちゃんと仲直りしてるのかわいいです笑

 

story2 宣言書の改定

フレンチ・ディスパッチのティモシー・シャラメとリナ・クードリ

この話が一番難解だったけど分かって観ると面白かった。チェスのシーンが印象的♕学生運動と恋が描かれてて、ゼフィレッリ(ティモシー・シャラメ)とクレメンツ(フランシス・マクドーマンド)の関係性が良かったなぁ。ジュークボックスから音楽が流れるシーンが好き🎵いきなり劇が始まるところとか斬新でこういう表現するんだってちょっと驚いた。ゼフィレッリが死ぬのはまさかだったけど彼は学生運動のシンボルとしてみんなの記憶に残っている👏

 

story3 警察署長の食事室

フレンチ・ディスパッチ

誘拐事件が起きる一番アクションのある話でそこに食が絡んでくるのが面白い💫超個性的なシェフ ネスカフィエ(スティーヴン・パーク)が作り出す正直どんな味がするんだろうと思う美食の数々…それは犯人グループの心と共に命も奪うという笑 アニメーションのカーチェイスシーンは別の映画を観ているような感覚になって楽しかった。ちょい役のウィレム・デフォーシアーシャ・ローナンエドワード・ノートン(誘拐時にバレエシューズ履いているという小ネタ😂)…贅沢な使い方だなぁ。

 

これはもう語ると言っても語り尽くせない、何度でも観たい作品だと思った🤩

 

ここから先エイドリアンというかジュリアン・カダージオ語り✋

ウェス監督はエイドリアンの使い方を分かってるな~ってかんじだし、エイドリアンもすごく楽しそうに演じてるのが伝わってくる!

フレンチ・ディスパッチのエイドリアン・ブロディ

脱税して服役中の美術商ってところから最高だし、とにかくお金に目のない欲深なかんじがウェス作品だとその方向性でいくのかと楽しい。

フレンチ・ディスパッチのエイドリアン・ブロディ

自信家で見栄っ張りの美術商、自分の利益になるかどうかで態度をコロッと変えるその調子のよさに笑っちゃった。いつも叔父(伯父)さん2人と一緒っていうのがかわいい。おじと甥のギャラリー、気に入りました💞そして20年後には甥っ子とギャラリーをしてるのがまた😁(甥っ子ひげ真似してるよね)

モーゼスにキレて罵倒したり大人げなく喧嘩しちゃったり、でもその後ちゃんと仲直りのハグしててそういうとこひっくるめて好きなキャラ。すっかりお気に入りになりました🥰

小ネタの一つ、ベレンセンの部屋に後にカダージオさんが出版したと思われる本があってそのタイトルがMY WINNINGS。いかにも彼らしい笑